珍獣日記
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まめとすずめ
寒波が一旦通り過ぎたとはいえ、マフラーに顔を埋めたくなる冬の朝でした。
じっとしていると寒いので、公園の中をさんぽしながら人を待っていました。
おひさまがぽかぽかと照って、ぶあつい上着の外側もさわるとほんわりあったかくなっていて、春がすぐそこに来ているような気がしました。
春、と言葉を浮かべるだけで、嬉しくなるのはどうしてかな。

少し歩いたところで茂みの向こうに自販機が見えて、懐炉がわりにコーヒーを買うことにしました。
自販機は豪勢なことに三台も並んでいて、どれにしようか、ふたがあるやつがいいなあとか、お砂糖入りがいいなあとか、周りに人がいないのをいいことにのんびり悩みました。
結局、少し小腹がすいていたのもあって、コーヒーでもなく、ふたがないので懐炉にもできないおしるこに決めました。
おさいふを出しながら心の中で言い訳。
「豆だから食物繊維が入ってるしね!」

ぱさぱさ

小さな羽の音がして目の前に雀が二羽。
「今、豆って言いました!?」
そんなタイミング。
レンガの上の茶色い小鳥と見つめあうことほんの1秒。
「ああ、その豆ね」
雀たちはすぐに飛び立っていきました。

人間が知らないだけで、ほかの生き物は普段から心の声も全部聞いてるんじゃないだろうか。
いいけど、ちょっとずるい。
こっちも聞こえるようにして欲しい。
あれ、そういえば豆が好きなポッポッポは鳩じゃなかったかな。
まあいいか。

甘い甘いおしるこでぐいぐいあたたまって、空き缶はちゃんと備え付けのくずかごに。
おひさまぽかぽか、広い公園をのんびり回りながら、待ち合わせ場所に帰ったのでした。

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