珍獣日記
花のとき
咲かなかったら
折られなかったのに
あの子はいま
わらっているかしら

しずかに息をする
色のない日々じゃなくて
こころふるえるひとつぶの時間を
いきているかしら

ゆめをみて泣いて
ゆめをみて
泣いて

また光にふりかえる
いとしいわたしの
ひとつぶの花は
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三月
きみが三月と呟けば
冷えた雨さえアメのよう
世界中がいとしい
ゆるむ空色が恋しい

きみが三月と呟けば
春の姿を見なくとも
眠るように花を思う
夢のなかにとけそう

きみが三月と呟けば
こころ遠く羽ばたいて
前も後ろも手放して

だから
きみが三月と呟くから
きみが三月と呟くから